エコなマイボトルを活用しよう!メリットや注意点、選び方を徹底解説

エコなマイボトルを活用しよう!メリットや注意点、選び方を徹底解説

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ここ数年、マイボトルを使用する人が一気に増えました。マイボトルがあれば、お気に入りの飲み物をどこへでも持ち運べます。さらに、環境への配慮や節約にもつながるため、おすすめのアイテムです。ただし、活用するうえでは、知っておきたい注意点もいくつかあります。この記事では、マイボトルを活用するメリットや注意点とともに、選ぶ際のポイントをご紹介します。上手に使用するために、ぜひチェックしてくださいね。

海洋プラスチックごみ問題

海洋プラスチック ごみ
世界の海では、海洋プラスチックごみ問題が深刻化しています。海洋プラスチックごみ問題とは、プラスチックごみによって海洋が汚染されたり生態系が崩れたりすることです。海の環境や生物がプラスチックごみによる悪影響を受けると、食物連鎖により人間の体にも問題が発生するリスクがあります。また、漁業や観光にも支障が出て、産業が停滞する可能性もあるのです。

海で発生しているプラスチックごみの約8割は、私たちの生活から生じたものです。たとえば、ペットボトルを海に捨てると、分解されるまで約400年間も漂流し続けるといわれています。海を漂うペットボトルは少しずつ劣化していき、小さなマイクロプラスチックになりますが、それを海洋生物が誤って飲み込むケースもよく見られるようになりました。

私たちがマイボトルを積極的に活用すれば、ペットボトルによるプラスチックごみの発生を抑えられます。マイボトルの使用はリユースやリデュースの取り組みのひとつであり、誰でも簡単に始めることが可能です。

マイボトルのメリット

マイボトルを使うと、さまざまなメリットがあります。プラスチックごみを削減できるだけでなく、日常生活においても幅広い魅力を感じられるでしょう。ここでは、マイボトルのメリットを具体的にご紹介します。

便利な保温機能

マイボトルとして販売されている製品のなかには、飲み物の温度をキープできるものもあります。長時間温度を維持できるため、外出先でも好きな飲み物を美味しく味わえます。マイボトルそのものに温度をキープする機能が備わっているため、飲み物を改めて温めたり冷やしたりするための電気代はかかりません。

体調面でも、冬の寒い時期に温かい飲み物を飲むと、体の冷えを防げますよね。また、夏の暑い時期に飲み物を冷たいまま飲むことができれば、熱中症対策として効果的です。

節約になる

マイボトルを持参しない場合、のどが渇けばコンビニや自販機で飲み物を買ったり、カフェに入ったりする人が多いでしょう。一度に使うのは少額でも、何度も積み重なればかなりの出費になっている可能性があります。

しかし、マイボトルにお気に入りの飲み物を入れて持参すれば、外出先でわざわざ飲み物を購入する必要はありません。お金をかけず、いつでも自分が好きな飲み物を飲むことができます。このように、自分では気が付きにくい浪費を防ぐことが可能です。

なお、スターバックスコーヒー、タリーズ、エクセシオールカフェなどのカフェには、マイボトルの持参により飲み物の価格が割引されるサービスがあります。そちらも活用してみると良いでしょう。

健康を意識できる

マイボトルを使用するには、自分で飲み物を用意する必要があります。自ら飲み物を作ると添加物や成分などもチェックしやすく、健康に気を遣いやすいです。

外出先でジュースを購入して飲む場合、何が入っているかあまり意識していない人が多いでしょう。甘いジュースには大量の糖質が含まれており、むやみに飲みすぎると健康上の問題につながるため注意が必要です。

また、マイボトルなら、市販されていない飲み物も自分で作って持ち運べます。いつでもどこでも好きな飲み物を楽しむことが可能です。

プラスチックごみ・CO2排出量の削減

マイボトル
すでにご紹介したとおり、ペットボトルは海洋プラスチックごみを発生させる原因のひとつです。ペットボトルの飲み物を購入すればするほど、プラスチックごみの増加につながります。よって、ペットボトルの飲み物の購入をやめてマイボトルに切り替えれば、プラスチックごみの削減が可能です。

また、ペットボトルを廃棄やリサイクルする際は、そのたびにCO2が発生します。ペットボトルではなくマイボトルを積極的に活用すると、CO2の発生も抑制できます。

マイボトルの注意点とデメリット

マイボトルにはペットボトルにはないメリットがたくさんあり、便利かつ経済的です。ただし、マイボトルを使用するうえでは、気をつけたいこともあります。ここでは、マイボトルの注意点とデメリットを説明します。

入れてはいけない飲み物に注意

マイボトルは保温や保冷ができて便利ですが、すべての飲み物を入れられるわけではありません。一部の飲み物は、含まれている成分によってマイボトルの内部の金属を溶かす可能性があるからです。具体的には、塩分が多いスポーツドリンク、果汁を含む酸性飲料、炭酸飲料、乳酸飲料などの飲み物が該当します。金属が飲み物に溶けると中毒症状が出る恐れがあるため、注意が必要です。

金属を溶かす成分を含む飲み物を入れたい場合は、それらに対応しているマイボトルを購入しましょう。メーカーのなかには、内部のフッ素コートを強化して金属が溶けないように配慮したマイボトルを製造しているところもあります。

雑菌による食中毒のリスク

マイボトルに直接口をつけて飲むと口の中の雑菌が入り込みます。ボトル内で雑菌が増殖すれば、食中毒を引き起こすリスクがあるため要注意です。マイボトルだけでなくペットボトルや缶ジュースなども、直接口をつけて飲めば同様の危険があります。

雑菌による食中毒を引き起こさないためには、マイボトルに直接口をつけるのではなく、コップに移して飲むのがおすすめです。それが難しい場合は、一度口をつけたらなるべく早めに飲み切るようにしましょう。朝に飲み始めた飲み物は、遅くとも夕方までに飲み切ることを心がけてください。

なお、飲み口の素材に高い抗菌効果をもつAg+を配合し、雑菌の繁殖を防ぐマイボトルを製造しているメーカーもあります。雑菌による食中毒が心配な人は、そのようなマイボトルを活用しましょう。

お手入れが面倒

マイボトルは繰り返し何度も使うため、お手入れが面倒だと感じる人もいるというデメリットがあります。マイボトルを自宅に持ち帰ったら、次に使うまでに洗って乾かす必要があります。また、マイボトルを洗う際の注意点も気を付ける必要があります。

マイボトルに使用できるのは酸素系漂白剤です。食洗器や乾燥機が使えない仕様のものもあり、塩素系洗剤の使用は不可だったり、煮沸による消毒ができない、シンナー・ベンジン・金属たわし・研磨剤などは使えず、つけ置き洗いもできないとされています。ボトル毎に仕様が異なるので、取り扱い説明書を守って使用することをおすすめします。
マイボトルを使用後に放置していると雑菌が繁殖しやすくなるため、使ったらその都度きちんと洗うようにしましょう。

面倒な点もありますが、環境に良い行動なので、使用上の注意を守って正しく使える方は、ぜひ積極的にマイボトルを使いましょう。

マイボトルの選び方

マイボトルを選ぶときは、どのようなことを意識したら良いのでしょうか。ここでは、マイボトルを選ぶうえでチェックしたいポイントを解説します。自分にぴったりのマイボトルを選ぶために、ぜひ参考にしてくださいね。

素材と重さ

マイボトルに使用されている素材は、製品によってさまざまです。たとえば、ステンレス製のマイボトルは保温性や保冷性に優れています。より耐久性を重視するなら、チタン製もおすすめです。用途やライフスタイルに合わせ、素材を選びましょう。素材によってお手入れに使用できる洗剤に違いがあるため、購入前に調べておくと安心です。

また、マイボトルは持ち運ぶ機会が多いため、重さも重要です。想定している持ち運び時間が長い人やなるべく荷物を軽くしたい人は、自分にとって負担にならない重さのマイボトルを選ぶ必要があります。

機能性

外出先でも美味しく飲み物を飲むためには、保温や保冷ができるマイボトルがおすすめです。ただし、製品によってどの程度しっかり保温や保冷ができるかについては違いがあるため、よく確認してから選ばなければなりません。

また、長時間持ち運ぶなら、密閉できるマイボトルを選ぶとこぼれる心配が少なくなります。フタのほかに中栓がついている製品を選びましょう。なお、フタの開け方についても、回して開けるスクリュータイプやワンプッシュで開くタイプなどさまざまな種類があります。

サイズ

マイボトルには、小さいものから大きいものまで幅広いサイズのものがあります。ライフスタイル、バッグの大きさ、荷物の多さなどを考慮し、適切なサイズを選びましょう。

たとえば、それほどたくさん飲み物を持ち運ぶ必要がなかったり、バッグが小さかったりする場合は、300ml程度が入る小さなものがおすすめです。ある程度バッグの容量があるなら、500ml程度が入るものを選ぶと良いでしょう。また、たくさん体を動かして喉が渇きそうなときや、体が大きくて普段から飲み物を多く飲む男性には、1000ml程度の大容量だと便利です。
マイボトルにはたくさんのメリットがあり、ペットボトル以上に優れた特徴を備えています。マイボトルを使用するうえでは注意点もありますが、あらかじめ理解しておけば対策しながら上手に活用することが可能です。

マイボトルを積極的に活用すれば環境へ配慮できるだけでなく、節約できたり健康にも良い影響を期待できたりします。製品にはさまざまなタイプがあるため、自分の使い方のイメージにあわせて、最適なものを選びましょう。
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